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Z世代の「スマホ疲れ」は62.2% — 574人の調査をどう読むか

15〜24歳の574人に聞いた調査で、62.2%が「スマホ疲れ」を感じていると回答しました。要因の内訳、背景にあった感情、すでに動いている7割が何をしているのかを、数字の読み方ごと整理します。

「スマホ疲れ」という言葉を、ここ一年ほどニュースやSNSで見かけるようになりました。ただ、実際に何人がそう感じていて、何に疲れているのかは、言葉だけだと分かりません。若者マーケティング機関の SHIBUYA109 lab. が 2026 年 2 月に行った調査に、その内訳が出ています。

15〜24歳の574人のうち、62.2%が「疲れている」

調査は 15〜24 歳の男女 574 人を対象に、外部調査パネルによる WEB 調査と独自ネットワークでのインタビューを組み合わせて実施されたものです(2026 年 2 月実施、同年 3 月 12 日公表)。

このうち「スマホ疲れを感じている」と答えたのが 62.2% でした。半数を超えている、というのがこの調査のいちばん大きな数字です。

要因として最も多かったのは「気づいたら時間が消えている」

「スマホ疲れ」を自認している人のうち、「自身の『スマホ疲れ』の一番の要因は SNS だと思う」と答えたのは 79.3% でした。では SNS の何に疲れているのか。要因を聞いた結果の上位は次の 3 つです。

要因として挙がった回答割合
気づいたらSNSで時間が消えている43.1%
寝る前にだらだら見ちゃうせいで寝不足になる36.4%
スクロールすると新しい情報が次々に更新される26.3%

3 つとも「見た内容がつらい」ではなく「時間の使われ方」の話です。嫌な投稿を見たから疲れた、という理由は上位に来ていません。

なお、ストレスとして選ばれやすかった「アテンション(注目)」の種類としては、「自分に対するアテンション」が最も多かったと報告されています。

「減らしたい」と思っている人が67.6%いる

同じ調査で「SNS の利用時間を減らしたい」と答えたのは 67.6% でした。約 7 割です。

疲れを感じている人の多くは、すでに「減らしたい」という意思を持っている、ということです。足りていないのは気持ちではなく、減る形になっていないほうだと読めます。

背景にあった感情の1位は「面倒くさい」

「スマホ疲れ」の背景にある感情を聞いた結果は、全体では次の順でした。

  • 面倒くさい 25.8%
  • 不安 25.2%
  • 自己肯定感が下がる 24.4%

1 位が「面倒くさい」で、しかも 3 つが 1 ポイント強の差で並んでいます。自分を責める方向の感情(自己肯定感が下がる)だけが突出しているわけではない、という形です。

感情の側の整理はSNS疲れの正体と、距離の取り方でも扱っています。

すでに7割以上が、何かしらやっている

「スマホから離れるためにやっていることがある」と答えた人は 7 割以上にのぼり、具体例として挙がったのは次のようなものでした。

  • 散歩 20.2%
  • 読書 20.2%
  • 映画館に行く 16.4%

どれも「両手がスマホから離れる」行動だという共通点があります。意志で見ないようにしているのではなく、見られない状況に自分を置いている形です。

調査側はこれを「スマホから完全に離れること」ではなく、SNS に戻るための「エネルギーチャージの機会」と位置づけています。やめるための行動ではなく、休むための行動として広がっている、という読み方です。

この数字を読むときの4つの注意

  • 対象は 15〜24 歳の 574 人です。全年代の数字ではないので、30 代以上に当てはめられません
  • 自己申告の調査です。測った利用時間ではなく、「疲れていると感じるか」を聞いています
  • 複数回答の項目があるため、割合の合計は 100% になりません
  • 「スマホ疲れ」の定義は回答者の受け取り方に委ねられています。何時間以上といった基準があるわけではありません

年代をまたいだ利用時間そのものの数字は「スマホ依存」の調査データを読むで別の調査と並べています。平均使用時間の調査はスマホの平均使用時間はどれくらい?にまとめました。

だから、今日なにをするか(5分)

この調査から持ち帰れるのは、「疲れの原因は内容ではなく時間の使われ方だった」「すでに動いている人は両手がふさがる行動を選んでいた」の 2 点です。やることはそこから 1 つだけ決まります。

  1. 上の要因 3 つのうち、自分に当てはまるものを 1 つだけ選ぶ(複数選ばない)
  2. それが「気づいたら時間が消えている」なら、今週は開く回数ではなく 1 回の滞在時間を見る。「寝る前」なら時間帯だけを見る
  3. 今週の予定に、両手がふさがる 30 分を 1 つ入れる。散歩・銭湯・映画館・編み物など、片手にスマホを持てないものにする
  4. その 30 分のあいだ、スマホを別の部屋か鞄の底に置く。手元に置いたまま我慢する形にしない
  5. 週末に、その 30 分が実行できたかだけを確認する。利用時間の増減は今週は見ない

62.2% という数字は「自分だけではない」ことの確認に使えます。ただ、そこから先に効くのは全体の割合ではなく、自分の要因を 1 つに絞ることのほうです。

出典

  • SHIBUYA109 エンタテイメント / SHIBUYA109 lab.「Z世代のアテンション・デトックスに関する調査」(15〜24 歳の男女 574 人、2026 年 2 月実施、外部調査パネルによる WEB 調査と SHIBUYA109 lab. 独自ネットワークによるインタビュー、2026 年 3 月 12 日公表。要因・感情・行動の項目は複数回答): https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000403.000033586.html

※公表されている調査結果を紹介したもので、医学的な診断や助言ではありません。

よくある質問(まとめ)

Z世代で「スマホ疲れ」を感じている人はどのくらいいますか?
SHIBUYA109 lab. の調査(15〜24 歳の男女 574 人、2026 年 2 月実施)では、62.2% が「スマホ疲れを感じている」と答えました。そのうち 79.3% が一番の要因は SNS だと回答しています。
スマホ疲れの原因として多かったのは何ですか?
上位は「気づいたらSNSで時間が消えている」43.1%、「寝る前にだらだら見ちゃうせいで寝不足になる」36.4%、「スクロールすると新しい情報が次々に更新される」26.3% でした。3 つとも見た内容ではなく、時間の使われ方の話です。
この調査の 62.2% は、どの年代にも当てはまりますか?
当てはまりません。対象は 15〜24 歳の 574 人で、30 代以上には当てはめられません。また自己申告の調査で、測った利用時間ではなく「疲れていると感じるか」を聞いています。「スマホ疲れ」の定義も回答者の受け取り方に委ねられています。

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