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LINEは残してSNSだけ止める — アプリを個別に仕分ける設定の考え方

「LINEは制限したくない」まま、SNSと動画の時間だけを減らすには。アプリをカテゴリ一括ではなく個別に仕分ける3つの箱の考え方と、10分でできるチェックリストをまとめました。

「スマホの時間を減らしたい。でも LINE は止めたくない」。この条件で調べると、たいてい設定手順の記事かブロッカーアプリの比較に行き着きます。けれど実際に手が止まるのはその手前、どのアプリを残してどれを止めるかの仕分けです。この記事はそこだけを扱います。タップする項目の順番はiPhoneでアプリに時間制限をかける手順にあります。

「止めたくないアプリ」が、いちばん長い

MMD 研究所「2024年スマホ依存に関する定点調査」(通信契約のあるスマートフォンを所有する 18〜69 歳の男女 1 万人、2024 年 7 月 13〜15 日実施)では、使いすぎの自覚があると答えた 6,251 人に、その対象を聞いています。

対象割合
LINE47.3%
ネットサーフィン40.1%
SNS39.0%

性年代別では、男性 10 代は動画視聴(62.2%)、女性 10 代は SNS(84.8%)、女性 20 代も SNS(67.1%)が最多だったと報告されています。

つまり多くの人にとって、時間を使っている 1 位は、いちばん止められないアプリです。ここで「では LINE も止めよう」と決めると、その日の夜に家族か仕事の連絡が届き、翌日には設定ごと解除されます。

結論を先に書くと、LINE は残す側に置いたまま進めて構いません。残しても、減らせます。

カテゴリでまとめて選ぶと、連絡アプリが巻き込まれる

スクリーンタイムの「アプリ使用時間の制限」は、カテゴリ単位でも個別のアプリ単位でも設定できます。カテゴリで一括に選ぶほうが速いのですが、その枠の中に連絡に使っているアプリが入っていることがあります。まとめて選ぶ前に、カテゴリ名をタップして中に並ぶアプリを一度開いて確かめてください。

「line 制限したくない」で検索している人の多くは、実際には LINE を狙って止めたのではなく、カテゴリ一括の巻き添えで止まった状態です。個別に名指しするだけで、この問題はほぼ消えます。

アプリを3つの箱に仕分ける

残す / 止めるの 2 択で考えると、LINE の置き場所がなくなります。箱を 1 つ足します。

箱入れるものすること
① 常に残す電話、連絡(LINE を含む)、地図、決済・交通系、目覚まし触らない。「常に許可」に入れておく
② 残すが、静かにするLINE のうち「つい見てしまう部分」、仕事のチャットOS では止めない。アプリ側の通知と置き場所を変える
③ 名指しで止めるX、Instagram、TikTok、YouTube、ニュース、ソーシャルゲームアプリ単位で個別に選び、上限か時間帯をかける

多くの人は①と③だけで考えるので、LINE の扱いで詰まります。②があると解けます。

仕分けのチェックリスト(10分)

  • 先週いちばん長かったアプリを 3 つ書き出す(スクリーンタイムのレポートで分かります)
  • そのうち「相手から連絡が来る側」のものに丸をつける → ①
  • 丸をつけたアプリを「常に許可」に入れる
  • 残りのうち、開く理由が「なんとなく」のもの → ③
  • ③は 3 つまでにする。4 つ目以降は来週に回す
  • ①に入れたアプリの通知を、連絡以外は切る → ②

順番が大事です。①を埋めてから③を設定してください。 逆にすると、その日のうちに不便さが勝ちます。③は必ずカテゴリではなく個別に選び、時間の決め方も「1 日の上限」か「時間帯」のどちらか一方だけにしてください。両方いきなり設定すると、うまくいかなかったときに原因を切り分けられません。

LINEの「つい見る部分」はOSでは切り分けられない

同じアプリの中で「この機能だけ止める」ことは、OS の仕組み上できません。トークは通してそれ以外のタブだけ閉じる、という指定は、どのアプリを使っても現状は実現できない、というのがスクリーンタイムとアプリブロッカーの違いでも共通の限界です。

だから②の道具は、OS ではなくアプリ側の設定になります。

  • 通知を絞る:連絡以外の通知(おすすめ、お知らせ、公式アカウントからの配信)を切る。開く回数はここで一番減ります
  • 置き場所を下げる:ホーム画面の 1 ページ目から外し、フォルダの中に入れる。開くまでの手数が 1 つ増えるだけで、「なんとなく開く」は起きにくくなります(並べ替えの手順はホーム画面を整理して「開かせない」形に作り替える)
  • 開く目的を決める:「返信するときだけ開く」と決めておく。決めていないと、連絡を見たついでに流し読みが始まります

なお、アプリ側の設定項目の名前は更新で変わります。アプリの「設定」>「通知」から、今の表記を確かめてください。

1週間後に見直す、たった1つの問い

「不便だったのは、止めたアプリか、巻き込まれたアプリか」

  • 止めたアプリが不便だった → 仕分けは合っています。上限を少し伸ばす
  • 巻き込まれたアプリが不便だった → ①に足りないものがあります。全部オフにする前に、1 つだけ①に足す

Job 総研「2024年 スマホ依存の実態調査」(社会人 606 人、2024 年 11 月 6〜11 日実施)では、「スマホの使いすぎをやめたい」が 77.6%、一方で「スマホのない環境に不安」が 88.8% でした。この 2 つは同じ人の中に同時にあります。 減らしたい気持ちだけで設計すると続かず、不安だけで設計すると何も変わりません。①を厚くしてから③を絞るのは、その両方を前提にした順番です。

今日できることは 1 つです。スクリーンタイムのレポートを開いて、先週の上位 3 つに丸をつけるところまでやってみてください。

出典

※この記事は公表されている調査と 2026 年 9 月時点の iOS の仕様を紹介したもので、医学的な診断や助言ではありません。OS やアプリの更新で項目名や挙動が変わることがあります。

よくある質問(まとめ)

スマホの時間を減らしたいけれど、LINE は止めたくありません。
LINE は残す側に置いたままで構いません。MMD 研究所の 2024 年の調査では使いすぎの対象の 1 位が LINE(47.3%)でしたが、LINE を止めると家族や仕事の連絡が届いた時点で設定ごと解除されがちです。残したまま、SNS や動画などを名指しで止め、LINE はアプリ側の通知と置き場所で静かにします。
スクリーンタイムで、なぜか LINE まで止まってしまいます。
カテゴリ単位で制限をかけると、その枠の中に連絡に使っているアプリが入っていることがあります。カテゴリ名をタップして中のアプリを確かめ、止めるアプリは個別に名指しで選べば、この巻き添えはほぼ防げます。
LINE のトークは使えるまま、他のタブだけ止められますか?
OS の仕組み上、同じアプリの中で一部の機能だけを止めることはできません。LINE の「つい見てしまう部分」は、連絡以外の通知を切る、ホーム画面の 1 ページ目から外してフォルダに入れる、「返信するときだけ開く」と決める、といったアプリ側の設定と使い方で抑えます。

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