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スクリーンタイムの抜け道を塞ぐ5か所 — 解除の手口ではなく、設定の穴の埋め方

「スクリーンタイム 抜け道」で出てくる手口を、塞ぐ側から整理しました。パスコード・復旧経路・アプリの入れ直し・ブラウザ・設定変更の5か所を、Appleのヘルプにある項目名どおりに埋める手順です。

「スクリーンタイム 抜け道」で検索すると、上位に並ぶのは解除の手口と解除ツールの広告です。この記事は逆向きで、穴がある場所と、その埋め方だけを扱います。設定の基本手順はiPhoneでアプリに時間制限をかける手順にあります。

対象は、子どもの端末を設定した保護者と、自分で自分にかけた制限が続かない人の両方です。

穴は大きく5か所しかない

出回っている手口は多く見えますが、突き当たる場所はこの5つに集約されます。

#起きること埋める設定(「設定」>「スクリーンタイム」内)
1パスコードを本人が知っているいつでも解除できる「スクリーンタイム設定をロック」を別の人が設定する
2パスコードの復旧経路Apple Accountからリセットされる「スクリーンタイムパスコードの復旧」に使うアカウントを決める
3アプリを消して入れ直す個別にかけた制限が外れる「コンテンツとプライバシーの制限」>「iTunesおよびApp Storeでの購入」
4ブラウザでWeb版を開くアプリを止めても同じ画面が見られる同>「App Store、メディア、Web、およびゲーム」>「Webコンテンツ」
5設定そのものを変えられる制限を消して元に戻せる同>「変更を許可」+ パスコードでのロック

穴1・2:パスコードと、その復旧経路

Appleのユーザガイドでは、自分用のパスコードは「スクリーンタイム」を下にスクロールして「スクリーンタイム設定をロック」から、子ども用はファミリーメンバーを選んで「スクリーンタイムを管理」>「スクリーンタイム設定をロック」から設定します。自分で設定した4桁は自分で外せます。抜け道以前の話なので、本気で止めたいなら家族や同僚に入れてもらうのが確実です。

見落とされやすいのが復旧経路です。ユーザガイドには、パスコード設定後に「スクリーンタイムパスコードの復旧」を設定でき、忘れた場合はApple Accountを使ってリセットできると書かれています。つまりそのアカウントにサインインできる人は、いつでもパスコードを作り直せます。子どもの端末で子ども自身のアカウントを復旧先にしていたら、鍵と合鍵を同じポケットに入れているのと同じです。

穴3:消して入れ直す

削除して再インストールする手口は、解除を紹介する記事の定番です。対処は、入れ直す操作そのものを止めることです。

  1. 「スクリーンタイム」>「コンテンツとプライバシーの制限」をタップし、オンにする
  2. 「iTunesおよびApp Storeでの購入」をタップ
  3. 「Appのインストール」「Appの削除」「App内課金」を「許可しない」にする

「Appの削除」を許可しないにすると、ホーム画面からの削除ができなくなります。自分にかける場合でも、ここは効きます。

穴4:アプリを止めてもブラウザは開く

いちばん多いのがこれです。SNSも動画サービスもWeb版があるので、アプリに上限をかけただけでは同じ画面がSafariで開きます。

Appleのヘルプでは、「コンテンツとプライバシーの制限」>「App Store、メディア、Web、およびゲーム」>「Webコンテンツ」で「制限なし」「成人向けWebサイトを制限」「許可されたWebサイトのみ」から選びます。「成人向けWebサイトを制限」を選ぶと、許可しないURLを個別に追加できます。止めたいサービスのURLをここに足すのが、いちばん手数の少ない埋め方です。

穴5:設定を変えられて、しかも気づけない

「コンテンツとプライバシーの制限」>「変更を許可」では、「パスコードとFace ID」「アカウント」「モバイルデータ通信」などの変更を「許可しない」にできます。アカウントを差し替える形の回避は、ここで止まります。

そのうえで、破られたときに気づく仕掛けを1つ入れます。ユーザガイドによると、子どものスクリーンタイムパスコードが使われると保護者に通知が届き(iOS 18.5以降の組み合わせ)、最後にいつ・どのデバイスで使われたかも確認できます。毎日見張る必要はなく、通知が来たときだけ話をすれば済みます。

なお上の項目名は、Appleの日本語ヘルプが2026年9月17日時点で公開している画面のものです。2026年9月14日公開のiOS 27では、英語版ヘルプが「Apps & Websites」「Ask to Buy」「Ask to Browse」に置き換わっています。日本語版は未更新なので、日本語の正式名称はここでは断定しません。名前が変わっても、埋める場所は5つのままです。

埋まらない穴もあります

PC・タブレット・ゲーム機で同じサービスは開けますし、友達の端末を借りる経路は設定では塞げません。設定だけで完結させない前提で組むほうが現実的です。

こども家庭庁の令和6年度調査(2025年3月公表)では、家庭のルールが「ある」と答えた割合は小学生82.1%、中学生73.0%、高校生46.6%。同じ質問に保護者は高校生で61.1%と答えており、学齢が上がるほど親子の認識がずれていきます。ルールの存在自体が共有できていない状態で設定だけ固めても、抜け道探しが仕事になるだけです。子ども側の話は子どものスマホ時間、ルールが守られないときににまとめました。

今日の10分チェックリスト

  • 4桁を自分以外の人に入れてもらう、または誕生日以外の番号にする
  • 「スクリーンタイムパスコードの復旧」に使うアカウントを確認する
  • 「Appの削除」「Appのインストール」を「許可しない」にする
  • 止めたアプリのWeb版URLを「Webコンテンツ」に追加する
  • 「変更を許可」で「アカウント」を「許可しない」にする

5つ全部を一度にやらなくても、穴4(ブラウザ)だけで体感はかなり変わります。

出典

※この記事は2026年9月時点のiOSの仕様と、公表されている調査を紹介したものです。OSの更新で項目名や挙動が変わることがあります。医学的な診断や助言ではありません。

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